東京バレエ団ジゼル公演~リハーサルピアノ編~
2025年5月16日〜18日まで行われた東京バレエ団ジゼルのリハーサルピアニストとして弾かせていただきました🎵
リハーサルピアノは昨年世界バレエフェスティバルでのバヤデール以来、久しぶりの参加でしたが、クラスとはまた違った時間を共有することができ、幸せでした。
本番まであまり日数がない中でしたので、ほとんど毎日通しでしたが、もう一人のピアニストである圓井晶子さんと一緒に、毎日テンポの伝達だけでなく、交換日記のような進捗連絡をしながら、2人で楽譜を台本のように仕上げていきました🎼
ジゼルはマイムのシーンも多く、特に出会いのシーンはフレーズごとに台詞が話されていて、ライトモチーフのように最初使われたテーマがラストになって登場するという、伏線が多い作品になっています。
踊りというよりお芝居が音楽になった作品で、弾いていてもダンサーさんと一緒に演技をしているようで楽しかったです。
マエストロのベンジャミン・ポープさんとは、真夏の夜の夢以来の再会。
写真撮影はポープさんの提案で、お墓の前になるという、とてもチャーミングな指揮者さんです。笑
最初にご一緒したのが、ノイマイヤー 版のロミオとジュリエットのときで、マエストロも覚えて下さっており、その時の写真をお見せしたら、10年以上経ったのに変わらないねと仰ってくれました。笑
(マエストロもお変わりないです。)
リハーサルピアノは楽譜があるものを弾くので、割と抵抗がないようにも思えますが、まずは真っさらな楽譜に振りを書き込んで、(リフトなどは絵を描きます)マイムの部分は台詞を書き込み、テンポも必要な部分は記入し、最大限の準備をしてリハーサル初日を迎えなければなりません。
リハ中はいつどこで止められても、次流れを止めることなくピアノが入れるようにしておかなければ務まらないのです。
また、パドドゥやヴァリエーションは人によってテンポが違うので、それに対応できるだけの応用力が必要ですし、弾くことに必死にならずに、踊り手や指揮者、先生方を見る余裕がないとダメなのです。
いつの日か生徒さんたちがリハーサルピアニストとして活躍できるよう願っていますし、指導していきたいと思っております。
ダンサーさん一人一人の集中力の結晶が感動を生み、それを陰で支えるスタッフさん、指導して下さる先生方、誰もが欠けてはいけない素晴らしいチームに参加することができ、ありがとうございました!
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