〈バレエピアノの世界Vol.3〉レポート2
今回この舞台に生徒を送り出すにあたり、野球監督の栗山英樹さんの著書、『栗山ノート』を指針としました。
私自身も指導者としてはまだ経験が浅く、伝えたいことをどのように表現すれば正しく伝わるか考えていたこともあり、また、師匠と弟子の強い信頼関係こそが成長に繋がる第一歩だと思い、名監督である栗山さんの考えを参考にさせてもらいました。
「信じること」
これがまずは大前提であると書かれてあり、今すぐに理解できなくとも、時を経て理解できることもあるので、それを待ってあげることも、信頼関係に繋がるのではと思いました。
そして、失敗できる場を作ってあげることも、教育として大切なことと考えており、私の教室では、ある程度明確な目標ができたら、完璧に準備できなくとも、なるべく早く実習の経験をしてもらいます。
失敗から何が足りなかったか、理解できていなかったかを生徒さん自身で気付くことができ、その後のレッスンでの学び方も今まで以上に自主性を持って学べると思うのです。
まだまだ確固たる指導までには至りませんが、先生がそばにいることで安心してチャレンジしていける教室になればと思っております。
公演を経験した生徒さんからの感想も送ってもらいましたので、参考までにご紹介させていただきます。
・松木先生にレッスンしていただくようになってから日も浅く、バレエ作品の曲をしっかり弾くことすらできていなかった私をこの公演に出してくださり本当にありがとうございます。
ソロとは違う視点で考えて音楽を作ることは難しく、オーケストラの華やかな雰囲気を表現するのも苦労しましたが、とても良い勉強になりました。
小さい子との共演ならではの合わせの難しさも感じていたのですが、本番とても緊張している時に子供たちが出てくるのが可愛くて緊張がほぐれ、思っていたよりずっと楽しむことができました!
今までは1人で何もわからず練習していましたが、今回他のピアニストさんと一緒に舞台に立てたことや、本番までの練習の過程で、自分の課題が少し見えてきたことも嬉しいです!
来年はレッスンを通して弾けるようになること、作品の曲のレパートリーを増やすことを目標に頑張ろうと思います。
・バレエピアノの本番は初めてで、バレエピアノならではの演奏法や呼吸感など、普段の演奏とは異なる視点で音楽を感じて演奏することが求められるため、苦戦しましたが、松木先生、小泉先生に温かくご指導していただき、とても勉強になりました。贅沢な時間を過ごさせていただきました。
踊りに合わせた音楽のフレーズを理解し、ダンサーとの一体感を感じながら演奏することは、バレエピアノ音楽の枠を超え、演奏に対する新たなアプローチを学べる貴重な経験でした。
・先生方の愛を感じながら今日までも、今日の公演も、弾ききることができました。
室内楽とも器楽の伴奏とも違い、鍵盤も見たいところ、ダンサーを目で見て、合わせるという体験が初めてだったので、とても新鮮でした!
やっていく中で難しいところもたくさんありましたが、松木先生、小泉先生の温かいご指導のおかげで、舞台に立つことができました。自分の課題も明確になり、今回参加できてとても勉強になりました。バレエの先生方、バレリーナの皆様のバレエに対する真っ直ぐな姿勢を間近で感じられたことも、とても良い刺激になりました!
終演後に松木門下の生徒さんたちと📷
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