東京バレエ団ドン・キホーテ公演 リハーサルピアノ
9月26日、27日東京バレエ団ドン・キホーテ公演にてリハーサルピアノを弾かせていただきました!
コロナによる自粛後、初めてのオーケストラ付き全幕公演を無事終えることができ、ほっとしております。
ソーシャルディスタンス仕様のオケピ。
管楽器は外せないので、弦の編成が少なくなっています。
今回のマエストロ、Kバレエ音楽監督の井田勝大さん。
私は初めてタッグを組ませていただきましたが、常にダンサーに寄り添いながら、音楽と踊りの融合をうまくまとめてくださいました。
ダンサーさんはもちろん楽譜を見て踊っているのではなく、音を聞いて踊っているので、時にはコミュニケーションをとらないと理解しえない場面も出てきます。
また、実際本番で演奏するオーケストラは、踊りを理解した上で演奏しているわけではありません。
ですので、そこの溝を埋める役割は私たち音楽スタッフ。
専門領域が違うので、本番でより良いパフォーマンスを発揮するためにも、コミュニケーションを重ねることも大事なのだなぁと、今回つくづく感じました。
ピアノリハでの様子はこちらのバレエチャンネルさんの取材でご覧になれます。
今回の公演はウラジーミル・ワシーリエフ生誕80周年記念の公演でもあります。
数年前にワシーリエフが直接指導いただいたときもピアニストとして参加しておりましたが、稽古中の彼から出るエネルギーはまさにスペインの太陽の明るさそのもの。
音楽においてもドンキらしさ、疾風のごとく駆け抜けるスピード感を大事にされていて、
間髪を入れず観客も息をつく間もなく物語を進めていくことを求めていらっしゃいました。
スター中のスターであるのに、とても気さくでお茶目な方で、またそのパワーに圧倒されながら、私も楽しく稽古させてもらいました♪
コロナ禍において先行きの見えない不安が続いた中で、少しでも明るい気持ちになって、また次の未来に向かって頑張ろうと思っていただけた公演になったのではないかな…と思います(^^)
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