バレエピアニスト勉強会Vol.8レポート その2
前回のレポートのつづきになります。
音楽理論の使い方を知るということは、理論を知らない人にもその世界を伝えることができます。
例えば、
ヨナ抜きの音楽を演奏すると、はんなりした和の世界や懐かしい思い出を想像できるかもしれませんし、
ジャズを弾けばお洒落な喫茶店で飲むコーヒーの香りが漂い、
イエスキリストが磔にされたときの音と表現されているナポリの和音を入れると、高尚であるけれども不吉な感覚がし、
増2度が2つ入っているジプシー音階を弾くと不思議な魅力を感じ、
ニロ抜き音階を弾いただけでも、沖縄の海を想像できるかもしれません。
ピアソラのリベルタンゴのように弱拍リズムを取り入れることによって、逆にリズム感が生まれてみたり、
音楽の区切り目に経過音を入れると、次へ進むエネルギーが生まれたり、
ポーズの最後のアロンジェを強調するために掛留音を効果的に使用したりと…
言葉がなくとも、音楽だけで多くの情報を伝達し、
様々な世界へ誘うことができる、
魔法のような力を持つことができるのです。
音楽に欠かせない3大要素リズム、メロディ、ハーモニーをうまく操ることができれば、この世界を征することができたといっても過言ではないでしょう。笑
ですので、バレエの現場にでる前にその魔法を自由自在に使えるよう訓練することが、より大切だと思います。
そして、個人でなくグループで勉強することにより、様々なアイディアや情報を共有し、
単体活動の多いピアニストが同じ目標を持つ仲間と知り合い、刺激しあって切磋琢磨できるように、今後もこの活動を続けていきたいと思っております。
どうぞ応援よろしくお願いいたします!!
0コメント