バレエピアニスト小泉直美さんのお話♫


昨年末に開催した第5回勉強会ゲストでは、バレエピアニストの小泉直美先生にお越しいただき、貴重なお話をたくさん伺いました。

その中の一部をこちらでご紹介したいと思います。


バレエピアノに興味ある方の参考になれば…幸いです。



Q.バレエピアノを始めたきっかけを教えて下さい


A.バレエは小さい頃から習っていて、ピアノよりもバレエのほうが楽しく好きでした。

東京音楽大学に進学し、小林紀子バレエシアターにバレエを習いに行った際、バレエピアノを弾いてみないかと声をかけていただきキャリアをスタートしました。


Q.バレエピアノを始めて大変だったことは?


A.バレエはすでにやっていたのでレッスンの流れはわかっていましたが、準備期間もなく始まったので、曲作りやプレパレーション、伴奏付けが大変でした。

そのときにヤマハのグレード資格をとったときに勉強した和声付けや即興が役に立ちました。


Q.小林紀子バレエシアターを経て、国際的なバレエピアニストに至るまでの経緯を教えてください


A.小林紀子バレエシアター時代は常勤だったため他バレエ団で仕事ができませんでしたが、子どもの出産を機にフリーで演奏するようになりました。

同業の仲間から仕事を紹介してもらい仕事の幅を広げていき、海外から来日する先生のWSを受け持つようになりました。


Q.心折れたご経験はありますか?


A.弾いてからは楽しくなりますが、弾く前はいつも私で大丈夫かなと思います。

また無茶ぶりには、いつも困らされますね。笑

先日の経験を言えば、ハンガリーのオーディションでの無茶ぶりですかね。

事前連絡はないですからね。。。

急遽ヴァリエーションを弾いてほしいとお願いされることはしょっちゅうです。

初見の力やバレエの知識は最低限必要ですね。


私:誰でも一回は無茶振りを経験しますよね。

私も10日前にくるみ割り人形全幕を依頼されたことがあります。

バレエピアノを始めてまだ経験が浅いときで、くるみ割りも有名どころの曲しか知らず、またリダクションしなければならない部分も多かったので大変でした。若かったので、なんとかできましたが…笑


小泉先生:くるみ割りは大変ですよね。

時間があるときにバレエ作品をよく見ておいてください。

バージョンの違いもわかっておくことが望ましいです。

無茶振りをされてもテンポや動きを知っておけば、なんとか弾ける音だけ拾って対処できます。

それと長年バレエピアノを続けていると、体を壊してバレエピアノを辞めてしまうピアニストも多いので、長時間無理なく弾けるテクニックが必要です。


私:腱鞘炎になったことはないですが、ダンサーを見ながら弾くのでリハーサルで首がかたまってしまって痛くなることがあります。


小泉先生:私も月2回マッサージに通っています。

体のメンテナンス、必要ですよね。

丹田が浮かないようにして、体に音が通るように弾くと長時間でも疲れにくいです。


Q.選曲で悩まれたことはありますか?


A.はい、曲はいくらあっても良いので、常に新しい曲を探してます。

それと洗足で教えるようになり、クラスの内容をメモとるようになりました。

傾向と対策ができますし、曲が被らない為にもオススメです。

先生によって注意すべきこともメモし、忘れないようにしています。

Keiko Ballet Piano School

東京バレエ団ピアニスト 松木慶子によるバレエピアニスト養成のための学び場

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