転調とコードトレーニング


前回の記事でお知らせしていた作曲・編曲勉強会についてのレポートです。


今回2時間のなかで、簡単な作曲法やアレンジについて講義いただきましたが、私が特に勉強になったのは、転調とコードトレーニングについて。


バレエのクラスレッスンでは、バーレッスンで反対へいく際や曲の途中更に体を引き上げる効果として移調や転調をすることがあるのですが、キーを変えるのは苦手と思う方が多く、リスキーな行為をするのに躊躇してしまうという悩みを多く聞きます。


私自身も転調するよりBを作るタイプなので、無理に転調しなくても良いかもしれませんが、テクニックは使えないより使えたほうが良い!

スケールとアルペジオの練習はテクニック向上のみならず、転調にも効果的だとはレッスンで伝えてきましたが、まとばゆう先生(以下、ゆうちゃんと呼ばせて頂きます)にもアドバイスを伺ったところ、


・絶対音感でなく相対音感で考えること。

(電子ピアノで移動ドができるものもある)

・コード進行と捉えずに和音記号で考えたほうが転調しやすいこと。

・複雑な和音での転調は難しいので、最初はⅠⅣⅤだけ出来ればよいと考える。


と、ご指摘いただきました!

確かに、和音記号であれば何調になっても変わることがない!!

普段から簡単な曲に和音記号をつける訓練を行うことが大切ですね。


またコード進行においては、

カノン進行、ジュピター進行、久石譲進行、亡き王女進行、乙女の祈り進行、アベマリア進行、愛の挨拶進行

を有名なポップス曲との関連性について解説いただいた後、簡単なメロディに上記のコード進行をつけ生徒が実演してみました。


コードが変わると同じメロディでも色が変わる。

面白いですね。


今回講義いただいて、ピアノ科はどうしても細かい部分ばかりに目がいきがちですが、作曲家の方のように俯瞰して音楽の構造を捉える癖をつけるように心がけることが大切だなと改めて感じました。


音大時代は敬遠していた和声やソルフェージュ、作曲法の授業も現代のポップスに繋がっており、それは全て私たちが小さい頃から学んできたクラシックが原点であることを再認識できた素晴らしい講義でした。



また参考書籍として

『クラシックでわかる世界史』

音楽専門でなく絵画が専門ですが、中野京子氏の本も紹介いただきましたので、よろしければ手に取ってみて下さい。



勉強会後にゆうちゃんと母校日芸のある江古田へ😊

ゆうちゃん、お忙しいところご協力いただきありがとうございました♡



今後も各方面で活躍されているゲストをお呼びして勉強会を開いていきたいと思いますので、応援いただけましたら幸いです。

またご興味をお持ちの方はお気軽に問い合わせフォームまでご連絡ください♫


松木慶子

Keiko Ballet Piano School

東京バレエ団ピアニスト 松木慶子によるバレエピアニスト養成のための学び場

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